現論会 指導報告 理系編 8/29

現論会では具体的な問題に関する質問を24時間365日受け付けています。今回は、今週質問があった中で、入試で狙われやすい問題を取り上げようと思います。

理系のみなさん、過マンガン酸カリウムとシュウ酸の酸化還元滴定をする際、(1)ふつう希硫酸を加えるが、なぜか?(2)同じ酸でも、何故硝酸や塩酸ではだめなのか? という質問に答えられますか?少し考えてから続きを読んでみてください。

答えは、(1)過マンガン酸カリウムを酸性条件で酸化還元反応させるため。(2)硝酸は酸化剤、塩酸は還元剤としてはたらくので、過マンガン酸カリウムもしくはシュウ酸と酸化還元反応してしまい、滴定が意味をなさなくなるため。です!

もう少し詳しく述べておくと、過マンガン酸カリウムは中性・塩基性と酸性条件の両方で酸化剤として働きます。(下の式参照)

(酸性)MnO−4+8H++5e−→Mn2++4H2O

(塩基性)MnO₄⁻+2H₂O+3e⁻→MnO₂+4OH⁻.

酸化剤ならどちらの条件でシュウ酸と反応させても一緒なのでは?と思うかもしれませんが、酸性条件で反応させた方が酸化力が強い(1molあたりより多くの電子を受け取る)、一般に酸性条件で反応させることが多いです。

このように、ふと疑問に思ったが参考書・解説には書いていないような疑問を持った時、それをすぐに質問で解決できることは現論会のサービスの魅力だと思います!